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2008年09月15日

デジもの-その2-

雨です。しかも結構振ってます!!

今日は急に昼まで仕事が入って、終わったらルアー職人さんと釣りに行こうと思ったけどこの雨で断念。

ネタが無いので前回に引き続き、「コケたプレミアデジもん」のお話です。

これがコケたかコケてないかは皆さんのジャッジにお任せするとして、私の判断では間違いなくコケた思っている。

それは・・・
TwentiethAnniversaryMacintosh
長い名前やなぁ・・・
デザインはこんな形

アップルが1997年だったか創立20周年を記念して発売された限定パソコン。
名前があまりにも長いので略して「TAM」とか開発コードネームの「スパルタカス」とも呼ばれてますね。
全世界限定12000台!! 所定台数生産後は金型を破棄すると言われていました。(実際は破棄したかは不明)
さて気になるお値段は・・・
888,000円!!
高っ!!
当時はこれの注文は専用の予約表を書いてアップルに送るか専用ダイヤルに連絡するかしかなかった。確か当時勤めていたパソコンショップでもメーカーから「通常の注文では出来ないので・・・」って釘を刺された。(まぁ売れなかったけど・・・)
ちなみにこのモデルだけ保障期間が3年で専門コールセンター有りの希望者は設置サービスもあったからサポート体制はVIP待遇です。

ちなみに性能は・・・
液晶モニターを内蔵した薄型デザインにCD-ROM、TV/FMラジオチューナー、BOSE社と共同開発のサウンドシステムが搭載され、キーボードも皮製のアームレストが付いた高級感のあるもの。
キーボードも当時評判のよかったPowerBook1400シリーズのものを使っていた。

前回のソニーのデジカメじゃないけど、それなりに考えて作られていた。ただし・・・
肝心のパソコンとしての性能が今ひとつ。

CPUにPowerPC603ev 250MHzと言うのを使ってはいたけど、これは当時のエントリーモデルPerformaと言う機種に搭載されたものと一緒(スピードは速いものだけど・・・)
この時代、ハイエンド機はPowerPC604が搭載され、翌1998年にはG3プロセッサを搭載したあのiMacが発表されている。

前回の法則
価格と性能が比例してない。
が出てきた!!
当然、売れなかった!! 日本だけでなく世界的に売れなかったらしい。
当時のアップル社CEOギル・アメリオはシリアルNO1.とNO2を創業者であるジョブズとウォズニアックに送ったが、ジョブズは気に入らなかったらしく、窓から放り投げたという逸話があるが真偽は定かではない。

世界的に売れないから当然値下げが起こるわけで、翌年には25万円ぐらいに下がってVIPサポートも通常の1年変更された。

こうなるとポツポツ売れ始めてくる。このモデルを持っている方の多くはこの時期に買ったという。
さて、衝撃のiMac発売後も結構残っていたようで、最終的には19万ぐらいまで下がって、ようやく台数がはけたようです。(販売終了後も問い合わせはあったのでまんざら不人気ではないような。)

ちなみにこのモデルも法則どおりに不具合が出た。
このセットにはウーハーユニットと電源が一緒になった「ベースユニット」という部品がある。
通称「バケツ」。
これが鬼門でスピーカーからノイズが出たり、音が鳴らないというトラブルが多発。
そもそも、ノイズの良く出る電源とウーハーを一緒にすると言うのが間違いでオーディオ素人の私が見ても「こりゃあかんやろ」って感じ。ノイズシールドの不備でトラブルが出た。
しかも、ウーハーだけなら低音が出ないだけで済むけれど、電源が入っているので付けない訳にいかず、メーカーはクレーム対応が続いた!!
(聞けば2~3回新品交換したとか、それでも続いたとか結構ゴタゴタは続いた。)

何でもアメリカでは別の機種への交換プログラムがあったらしく、上位機種へも差額分で交換できたそうです。(国内ではやらなかったと記憶してます。)

なんだかんだあったこの機種。
80万って言うのはやりすぎだと思うけど、最初から25万かプレミアを踏まえてもアンダー30万で出していたらもうちょっと評価も変わっていたと思う。

性能も確かにイマイチだけど、当時のCPUの状況から見ると、高性能を求めるなら薄型デザインはあきらめないといけない。薄型にするにはPowerPC603しか選択肢が無かったわけで開発者も一応、考えてはいたんですね。この機種に使っていたマザーボード「ガゼル」もエントリーモデルには使われなかった専用設計だし・・・サウンドも当時のパソコンとしては最高のものでした。

さてその後・・・
iMacが発売されるつなぎにPower Macintosh 5500/225というマシンが発売された。
これにマザーボード「ガゼル」が採用されていた。
ただ、これに採用されたのが「ガゼル」で限定マックのは筐体合うように改造された「ガゼル改」という噂もある。今となっては分からないけどね。

しばらくソネットテクノロジー社からG3にパワーアップできるカードが発売されて、ずいぶんとスピードアップも出来るようになった。(このカード最近まで発売していました。息が長い商品です。)
今でもパソコンとして、またはCDプレーヤーとして使っている人もいると聞くのでそう考えたら、まんざら大コケでもないような気もする。

さて、皆さんのジャッジは??




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Posted by オムラム at 16:03│Comments(6)コラム
この記事へのコメント
これ出た時は、Macぽくないなあって思いました。
これのちょっと前あたりからデザインが変てこになってましたし。
128KかSEのデザインで中身が今のやつって限定品でたら買うかも(笑)
もちろんハイパーカード付きで。
Posted by はし at 2008年09月15日 16:31
学生時代は68系ユーザでしたが、マカーではなかったので全く知りませんでした、このマシン。

よそで写真見てきたら大笑い。
http://f.hatena.ne.jp/hejihogu/20080724105138

これがバケツですね。
うーん、にしても高すぎですよね。
Posted by ダイジロウ at 2008年09月15日 16:51
はしさん。こんにちは。
そうですね! アメリオ時代のMacが一番人気が無いですね。混乱期だったんで・・・

私もこのときにClassicを買いました。(もうちょっと古かったかな??)
もちろんハイパーカードも買いましたよ!!
ただ、使いこなせなくて、住所録作ったぐらいですね。

これに懲りたのかアップルは限定モデル作らないですね。
モデルによっては売れるのに・・・
Posted by オムラムオムラム at 2008年09月15日 18:46
ダイジロウ さん。こんばんわ。
「バケツ」写真で見ると小さそうですけど、実物は結構でかいですよ!!
机に置くと結構邪魔です。おまけに本体への接続ケーブルが太くて厚さがホースぐらいありました。

懐かしいなあ・・・
Posted by オムラムオムラム at 2008年09月15日 18:49
あれ?僕は3時から入ってお待ちしてましたのに・・・(笑)
バス以外の魚も、バスも元気でしたよ。お蔭様で念願の「自作ルアーで一匹」も果たせました。
MACこんなの作ってたんですね!
初めて買ったPCがLC630というマシンでしたので、未だにMACには未練があります。Classicは今見ても美しいデザインでしたし、ウィンドゥ的な考え方を既に取り入れていたAppleはやっぱり凄いよな、と今改めて思ったりしています。Color Classicも筐体はやっぱりClassicのデザインで作って欲しかった。あ、そういやSEのマシンで全身漆塗りの限定品がありませんでしたっけ?
Posted by 怪人丸ぼーず男 at 2008年09月15日 20:18
怪人丸ぼーず男さん。こんばんわ。
行ってましたか!! 活性高かったんですね。

LC630。懐かしいですね。よく売ってましたよ!!
スペシャルセットとかありましたね。
よくボリュームのボタンが凹むトラブルがありましたけど・・・

漆塗りマックありましたね。
あれたしか試作のみだったかなぁ??
Posted by オムラムオムラム at 2008年09月15日 20:45
 
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